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正しい歩き方で歩行力アップ!重心が整うプロ直伝の歩き方入門

「歩いていてふらつく時がある…」
「たくさん歩くと疲れる…」
「歳のせいか、歩き方が変わったような…」

こんなお悩み抱えていませんか?
私たちの日常生活に欠かせない歩行。

しかし、いざ”正しい歩き方”をしようとしても、インターネット上で様々な情報が飛び交い、何が正しいのか迷ってしまいますよね。

例えば、「つま先歩き」。これはスポーツ時の反応やパフォーマンスを高めますが、実は膝や股関節に負担をかけ、長期的に見ると関節トラブルのリスクも…。


そこで今回は、特にご高齢の方におすすめの「関節に優しい正しい歩き方」をご紹介します。さらに、「歩行時の重心の活かし方」や「自宅でできる簡単な運動」もご提案しますので、一緒に歩き方を見直し、健康な体を目指しましょう!

正しい歩き方の基本:重心や足のつき方も解説

正しい歩き方とは、体全体のバランスを保ちながら効率的で快適に歩く技術です。これは、足裏から背骨までの全身の関節が協調して動くことで実現されます。この連動により、自然でスムーズな歩行が可能になり、長距離を歩いても疲れにくくなります。

効率的な歩行には、重心移動が不可欠です。一歩ずつ重心を移動させることで、歩行のバランスが取れ、スムーズな動きが可能になります。さらに、適切な姿勢を維持することで、関節や筋肉への負担が均等に分散され、効率的な歩行をサポートします。

でも、これだけ聞くと難しそうですよね?
そこで、私が歩行の専門家として、正しい歩き方の基本と6つのポイントを紹介します。もし「正しい歩き方がわからない」とお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。

① 立ち姿勢の整え方

① 立ち姿勢の整え方
まずは、立つときの姿勢を良くするための簡単な手順を紹介します。これらを実践することで、体のバランスを整えられます。

・足は肩幅くらいに開きましょう。
・重心を足全体に均等に分け、しっかりと地面を感じるようにします。
・胸を少し前に出すようにして、背中を自然に伸ばします。
・肩の力を抜いてリラックスしましょう。
・顎を軽く引き、首の後ろを伸ばします。
・目線は前を向いて、自然に保ちましょう。

※注意点
背筋が伸びにくい場合は、無理をせずに徐々に姿勢を整えていきましょう。 後半で紹介する「立ち姿勢の安定化運動」も試してみてください。この運動は、姿勢を支える筋肉を強化し、より良い姿勢を長く維持するのに役立ちます。




※ 読み合わせおすすめ
① 猫背や円背でお悩みの方へ:
猫背、円背、O脚などの姿勢の問題でお悩みの方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。姿勢改善のための具体的な方法が詳しく解説されています。

② 反り腰、ぽっこりお腹の方へ:
反り腰やぽっこりお腹にお悩みの方は、こちらの記事をおすすめします。反り腰を解消し、お腹を引き締める効果的なエクササイズを紹介しています。

② 重心の位置

足裏、重心の位置
・重心は内くるぶしと足裏の中心の間あたりが理想です。これで足の裏全体に均等に分散させます。
・歩く際には、重心を一方の足から他方の足へスムーズに移動させます。

※ 注意点
・重心がうまく足裏全体に乗らない方は、意識して無理に直そうとしても難しいと思います。そこで、記事の後半で紹介している「コアと体幹の強化」と「足首の動きを引き出す」の運動を行ってみてください。

・また、重心のずれは多くの場合、背骨の歪みに起因しています。例えば、つま先重心は反り腰、かかと重心は猫背の兆候です。重心を解消するには、姿勢の改善が不可欠ということです。




※ 読み合わせおすすめ
姿勢を正し、効率的な歩き方を実現するためには、体幹、コア、インナーマッスルの理解とそのトレーニングが鍵となります。「体幹、コア、インナーマッスルの違いとトレーニング方法」を詳しく紹介する記事をぜひご覧ください。

③ 膝とつま先の角度

・膝のお皿が、内側や外側に向かないようにしましょう。
・つま先は正面を向くようにします。
・踵から着地するときは、膝は1〜5度程度曲げます。膝は伸びきるちょっと手前が一番安定するので、膝関節への負担が減ります。

※ 注意点
・これらは変形性膝関節症やO脚、X脚などの症状を予防するために重要なポイントになります。

・膝が伸びない、膝の向きがまっすぐ向かない方は、記事の後半で紹介している「股関節の動きを引き出す」の運動を行ってみてください。

④ 正しい歩行の足のつき方

正しい歩き方:足のつき方
・踵から着地させ、足の外側を転がすようにして、最後は親指で蹴り上げます。
・踵→小指の付け根の内側→親指の付け根→親指

※ 注意点
・特に親指で蹴り出す動作は、多くの方が忘れがちです。親指の筋肉から体幹の筋肉へと、骨や筋膜を通じて繋がっているため、親指が使えていないと、膝や体幹の筋肉がうまく使えず、歩行の不安定さ、関節の故障につながります。記事の後半で紹介している「足首の動きを引き出す」の運動を行ってみてください。




※合わせて読みたい記事
指の動きが悪い、親指が浮いている、足裏の体重移動がうまくできない方は、足裏に問題を抱えていませんか?次の記事では、足裏の健康と歩行の関係について詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

⑤ 正しい歩幅の調整&ポイント

正しい歩き方の歩幅:後ろの歩幅を広く
・自然な歩幅を保ち、無理に大きな歩幅を取らないようにします。
・前への一歩ではなく後ろの一歩を広く:後ろ足で蹴り出す際は、膝を伸ばして後ろの歩幅を広くするようにしましょう。
・おへそが体の中心になっている意識を持って歩くことで、後ろ足の歩幅が広がり、無理な力を入れずに歩けます。

※ 注意点
・後ろ足の歩幅がどうしても狭くなってしまう方や膝の裏が伸びない方は無理はせず、記事の後半で紹介している「股関節の動きを引き出す」の運動を行ってみてください。

⑥ 腕の振り方

正しい歩き方:腕の振り方
・歩行時には、腕を自然に前後に振ります。
・肩をリラックスさせると、全身に余計な力を入れずに歩けます。
・自然と肩が前後に動くことで、背骨の胸椎が回旋しスムーズな歩き方になります。

※ 注意点
・腕を振る時に、無理に大きく振る必要はありません。どうしても肩に力を入れないと腕を触れない方は、記事の後半で紹介している「胸椎の動きを引き出す」の運動を行ってみてください。


これらの6つのポイントを意識することで、効率的でバランスの取れた歩き方を実現できます。まずは、正しい歩き方を実践してみていただき、ご自身の歩行を観察してみましょう。動きが難しい場合は、記事の後半で紹介している運動をして動きを正しい歩き方ができる身体を作っていきましょう。




※合わせ読みおすすめ
次の記事では、「歩行に必要な筋肉」とその鍛え方を徹底解説しています。正しい歩行動作が理解できても体が思うように動かない方は、ぜひ次の記事から改善のヒントを掴んでください。

歩き方の誤解と一般的な間違い

歩き方の誤解と一般的な間違い
歩行に関する一般的な誤解や間違いは、体への不必要な負担を生み、長期的な関節の問題を引き起こすことがあります。以下でよくある3つの間違った歩き方とその誤解を正し、適切な歩き方を紹介します。

歩き方の誤解①:腕を大きく振る

歩き方の誤解①:腕を大きく振る
腕を大きく振る歩き方は、肩関節やその周りの筋肉に過剰な負荷をかけるため、肩の痛みや炎症の原因となります。これは五十肩のような状態を招く可能性があり、さらに腰部への過度なストレスによって腰痛のリスクも高まります。

​​【正しい方法】
腕を振る際は、肩に負担をかけずに自然に行います。特に胸椎(背骨の胸部分)の回旋動作に注目し、上半身と下半身の連動をスムーズに保つことが重要です。胸椎の適切な回旋は、歩行時のリズムと全身の動きの調和を促します。

歩行時に腕を意識的に振ると肩に負担が集中しやすいので、代わりに「胸椎の回旋を促すために腕を振る」という考え方が効果的です。これにより、肩と腰への負担が軽減され、全身の動きがバランス良く、効率的な歩行に繋がります。腕振りは、胸の中心から自然に動かすことを心掛け、肩や腰への無理な負担を避けましょう。

歩き方の誤解②:大きな一歩を出す

歩き方の誤解②:大きな一歩を出す
大きな一歩を踏み出す歩き方は、膝関節に過剰な負担をかけることになり、筋肉の疲労や腰と股関節へのストレスを増加させます。これは関節の痛みや筋疲労を引き起こし、歩行時の不快感や疲れを悪化させる原因になり得ます。

【正しい方法】
歩く際には、特に後ろ足の歩幅を意識して広げることが大切です。これにより、膝関節や股関節、腰への負荷をかけず、無理な力を使わずに前進することができるためです。

具体的には、後ろ足の親指でしっかり地面を蹴り出し、歩幅を自然に広げます。

また、後ろ足の歩幅を広げることは、歩行の姿勢を改善し、膝や腰の健康を守る効果があります。この方法を取り入れることで、長距離を歩いても快適で、筋肉に無理がかからない効率的な歩き方を実現することができます。

歩き方の誤解③:足を高くあげる

歩き方の誤解③:足を高くあげる
足を高く上げる歩き方は、歩行の効率を下げる原因になります。特に、脚の筋肉に不必要な負荷をかけ、筋肉の疲労を早めます。このような歩き方は、歩行リズムを乱し、全体的な動きを非効率的にしてしまいます。

【正しい方法】
足は高く上げずに、足を自然に動かすようにしましょう。自然と歩いている人の足を見ると「地面スレスレ」で並行に運んでいますよね?これには、足首の柔軟性を活用し、足を軽やかに動かすことがポイントです。足首の柔軟性は、効率的な歩行を実現し、筋肉の適切な使用を促進します。結果として、歩行時の筋肉の疲労を軽減し、歩行リズムを安定させることができます。

足を高く上げずに、自然で効率的な歩き方を身につけることで、快適な歩行を実現しましょう。


以上3つのよくある歩行の間違いとその改善方法を紹介しました。
歩行の問題はしばしば関節の動きの悪さや筋肉の不足から生じることが多く、これにより無理な動きが発生し、健康に悪影響を及ぼすことがあります。

しかし、これらの問題は、適切な運動と練習を通じて改善することが可能です。もし自分の歩き方に問題があると感じたら、記事の後半の運動を試してみてください。継続的な運動と注意を払うことで、効率的で快適な歩き方を習得し、長期的な健康につなげていきましょう。

正しい歩き方の重要性:健康への深い影響

正しい歩き方の重要性:健康への深い影響
あなたは歩くという日常の動作が健康に及ぼす影響を真剣に考えたことはありますか?実は、一見単純な行為である歩行が、私たちの健康に深く関わっています。ここでは、不適切な歩き方が引き起こす3つの健康問題を詳しく解説します。

1. 正しい歩き方と関節の健康

正しい歩き方と関節の健康
正しい歩き方は関節の健康を守る鍵です。不正確な歩行は膝や腰などの関節に過剰なストレスを与え、その負担が限界を超えた時に様々な関節の問題を引き起こします。

例えば、不適切な歩き方による背骨への過度な負担が、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、圧迫骨折のリスクを高めます。また、膝では変形性膝関節症、股関節では変形性股関節症、足では足底筋膜炎などの問題が発生してしまうんです。

もしも、正しい歩き方ができるようになれば、関節への負担が均等に分散され、これらのリスクが大幅に低減されます。関節軟骨の摩耗を防ぎ、変形性関節症のリスクも減少させるため、長期的な関節の健康には正しい歩き方が極めて重要です。

2. 正しい歩き方と姿勢の歪み

正しい歩き方と姿勢の歪み
歩き方は、姿勢に大きく影響します。私たちの体は、骨をつなぐ筋肉によって支えられています。しかし、一部の筋肉が過度に使われると筋肉が硬直し、骨が引っ張られて姿勢が乱れます。一方で、使われない筋肉は弱まり、体を適切に支えることができなくなってしまうんです。

不適切な歩き方は、特定の筋肉に過剰な負荷をかけ、筋肉のバランスを崩します。このアンバランスは、骨格の歪みにつながり、結果として猫背や反り腰、膝が曲がるなどの姿勢の問題を引き起こします。逆に、正しい歩き方では、全身の筋肉がバランスよく使われ、筋肉の緊張が均等に分散されます。これにより、骨格の歪みが修正され、健康的な姿勢が保たれるようになります。

正しい歩き方を身につけることは、足腰の痛みを和らげるだけでなく、全体的な姿勢の健康にも大きな影響を及ぼします。健康的な歩き方を心がけることは、身体全体の健康を支え、日常生活の質を向上させることにつながるのです。

3. 正しい歩き方と健康的な生活

正しい歩き方と健康的な生活
日々の歩き方は、私たちの生活の質に深く関わっています。不適切な歩き方を続けると、筋肉に過大な負担がかかり硬直してしまうことがあります。これにより、血管やリンパ管が圧迫され、全身の血液循環が悪化することがあります。結果として、冷え性やむくみ、自律神経のバランスの崩れ、高血圧などの問題が生じ、体全体の活力が低下することもあります。

しかし、正しい歩行を身につけることで、これらの問題を改善することができます。適切な歩き方は全身の筋肉をバランス良く使うため、血液循環が促進され、酸素や栄養が効率的に体の隅々まで届けられます。これにより、血管や心臓の健康が維持され、細胞が活性化し、全体的な健康と活力が向上します。

また、特にご高齢の方にとっては、正しい歩き方は転倒のリスクを減らし、より安全で自立した生活を送ることに役立ちます。


以上のように、正しい歩き方と心身の健康は、深く関係しています。気づいた時には遅かったとならないように、今のうちから、正しい歩き方に意識を向け、健康な未来を手に入れましょう。

歩き方を改善するカギは「姿勢と重心」

「姿勢と重心」
正しい歩き方を身につけるには、姿勢と重心のバランスを理解することが不可欠です。姿勢が整うと、自然と重心も安定し、スムーズでバランスの取れた歩行が可能になります。しかし、姿勢の乱れは重心の安定を崩し、歩行の不安定さや転倒のリスクを高める原因となります。

頭の位置と姿勢・重心の関係

頭の位置は重心に大きく影響します。中心からずれた頭の位置は、全身のバランスを崩し、歩行に悪影響を及ぼします。例えば、猫背の姿勢は重心を後ろに移動させ、膝が曲がりやすくなります。反対に、反り腰は重心を前方に傾け、背骨に不自然なカーブを生じさせます。

これらの不適切な姿勢で歩くと、腰や膝に過度な負担がかかり、歩行バランスが崩れる原因となります。

正しい姿勢で歩行を改善

歩行時の重心と姿勢を整えるためには、まずは正しい姿勢を身につけることが重要です。姿勢が整うことで、重心が自然な位置に戻り、歩行のバランスが改善されます。適切な姿勢は、重心を正しい位置に保つことに大きく寄与し、安定した歩行に直結します。

ここでは、姿勢と重心を安定させるための具体的な運動方法を紹介します。姿勢が気になる方は特に、これらの運動を実践し、より効率的で安定した歩き方を目指しましょう。

姿勢と重心を整える歩行改善運動6選

姿勢と重心を整える歩行改善運動6選

① コアと体幹の強化:エレベーター呼吸法

歩行改善運動6選:①コアと体幹の強化
歩行時のバランスと効率的な動きを支えるために、コアと体幹の強化が重要です。エレベーター呼吸法は、体幹の筋肉を鍛え、姿勢を改善する効果的な方法です。この運動を実践することで、立ち姿勢の安定性を高め、バランスの良い歩行が可能になります。

​​【運動方法】
①仰向けになり、膝を曲げ、手はお腹の上に置きます。
②口から息を吐き出し、3秒間止めてお腹を凹ませます。
③鼻から息を吸い、お腹を膨らませる。この呼吸を3回繰り返し、深く呼吸します。
④おへそと肋骨の上に手を置き、再び息を吐き、3秒止め、お腹を凹ませます。
⑤鼻から息を吸いながら、お腹を凹ませたまま肋骨を膨らませます。この呼吸を5回繰り返します。

​​【期待できる効果】
・体幹と骨盤の筋肉が強化され、姿勢が改善されます。
・深い呼吸により、全身の代謝が活発になり、健康維持に寄与します。
・骨盤底筋群が強化され、日常生活における軽度の尿漏れなどの改善に効果的です。

この練習を日々の生活に取り入れることで、体の中心部の強化を促し、歩行時の姿勢の安定に役立てることができます。特に歩行時のバランスが気になる方や、姿勢の改善を目指す方に推奨される運動法です。

② 立ち姿勢の安定:歩行の基盤づくり

②立ち姿勢の安定させるトレーニング
バランスの良い歩行には、安定した立ち姿勢が不可欠です。以下に紹介する運動法は、立ち姿勢の安定を高め、歩行のバランスを改善するのに役立ちます。日常で立ち姿勢の不安定さを感じる方や、よりバランスの良い歩き方を目指す方に特におすすめです。

​​​​【運動方法】
①立ち姿勢で両足の踵を接触させ、つま先を軽く外側に開きます。
②意識的に膝と内ももを絞り、筋肉を引き締めます。
③お尻の筋肉にも力を入れ、同時に腹部を引き締めるために息を吐きます。
④この背筋を正し、上記の動作を5回繰り返します。

​​【期待できる効果】
・下半身の筋肉が強化され、立ち姿勢が安定し、歩行時のバランスが向上します。
・腹部と脚の筋肉が効果的に使われ、歩行時の安定感が増すと同時に全体のバランスが改善されます。
・姿勢が整い、歩行の効率が良くなり、長時間歩いても疲れにくくなります。

この運動法を日々の生活に取り入れることで、立ち姿勢の安定感が得られ、バランスの良い歩行を実現できます。歩行の安定性を高めるために、この運動を継続して行いましょう。

③ 胸椎の可動性向上:上半身のスムーズな動き

③ 胸椎の可動性向上:上半身のスムーズな動き
歩行時の上半身の動きは、胸椎の可動性に大きく依存します。胸椎が適切に動くことで、上半身が自然にリズム良く動き、腰や膝への負担が軽減されます。ここで紹介する運動は、胸椎の可動性を高め、歩行時の上半身の動きをスムーズにします。

​​
【運動方法】
①姿勢は立っても座ってもOK、両手を肩に置きます。
②左右の肘を前後交互に振る。胸を中心に動かす。
③胸椎が回旋する動きを感じながら、この動作を20回繰り返します。
※ 肩や首に力を入れず、胸椎の動きに焦点を当てます。
​​
【期待できる効果】
・胸椎の可動性が向上し、上半身の動きがよりスムーズになります。
・背中の筋肉の柔軟性が高まり、全体的な姿勢の改善に役立ちます。
・歩行時の自然なリズムが生まれ、全身の動きが連動して効率的な歩行が可能になります。

この運動を日常に取り入れることで、胸椎の可動性を高め、歩行時の上半身の自然な動きを引き出しましょう。姿勢の改善とともに、よりバランスの取れた歩行が実現します。

④ 股関節の動き最適化:下半身のスムーズな動き

股関節の可動性は、歩行時の足の運びを滑らかにし、効率的な歩行を可能にします。特に、後ろ足で蹴り出す動作がスムーズになることで、歩行のリズムが改善されます。ここで紹介する運動は、股関節の動きを改善し、歩行時の動作を楽にします。
​​
【運動方法】
①立ち姿勢で片足を後ろに引き、つま先を軸にして踵を上下に動かします。
②この動作を20回繰り返し、股関節の可動域を広げます。
②次に、踵を左右に動かします。股関節の向き、膝の向きが整い動きも活性化されます。

【期待できる効果】
・股関節の柔軟性が向上し、歩行時の足の運びがよりスムーズになります。
・膝の向きと動きが改善され、膝への負担が軽減されます。
・歩行時の後ろ足での蹴り出し動作が楽になり、歩行の効率と快適さが向上します。

この運動を日常に取り入れることで、股関節の動きを最適化し、全体的な歩行パターンを改善しましょう。快適な歩行のために、股関節の柔軟性を高めることが重要です。

⑤ 足首の柔軟性向上:身体の土台を整える

歩行改善運動6選:⑤足首の柔軟性向上
足首の柔軟性は、歩行時に地面を蹴り出す役割と衝撃を吸収する機能を果たし、全体的なバランスと歩行効率に大きく影響します。ここで紹介する運動は、足首の柔軟性を高め、歩行時の足の動きを最適化することを目指します。
​​
【運動方法】
①座った状態で、片足を反対側の太ももに載せます。
②載せた足の指の付け根を反対側の手で握り、足首をゆっくりと右回り、左回りに10回ずつ回します。この動作で足首の可動域を広げます。
③特に親指を使った蹴り出し動作と、小指を脛(すね)に近づける動作に重点を置き、これらの動きを強化します。
​​
【期待できる効果】
・足首の可動域が広がることで、歩行時の足の動きが自然でスムーズになります。
・足裏のアーチが整い、衝撃吸収機能が向上し、膝や腰への負担が軽減されます。
・親指と小指の動きが活発になることで、歩行時の安定性が向上し、バランス良く歩くことが可能になります。

これらの運動を日常生活に取り入れることで、足首の柔軟性が向上し、より健康的で快適な歩き方が実現します。歩行の基本である足首の動きを最適化することで、快適な歩行に繋げましょう。

⑥ 重心移動の練習:歩行バランスを向上

⑥ 重心移動の練習:歩行バランスを向上
安定した歩行には、重心移動のコントロールが不可欠です。ここで紹介する重心移動の練習法は、歩行時のバランスを改善し、安定した効率的な歩き方を身につけるのに役立ちます。重心移動の歩行パターンが改善されることで、歩行の質を格段に向上させることができます。
​​
【運動方法】
①立ち姿勢から、片足を半歩前に出します。
②体重を前の足と後ろの足とで交互に移動させます。
③目線は前方に保ち、つま先、膝、骨盤が正面を向く姿勢で行います。
④前足への体重移動を、かかと、小指球、母指球、親指の順に移動させます。
⑤この運動を左右それぞれ10回ずつ行います。

​​【期待できる効果】
・重心の正確なコントロールが身につき、歩行時の全体的なバランスが改善されます。
・足の筋肉を適切に使用することで、安定した歩行が可能になり、歩きやすさが向上します。
・重心移動のスキルアップにより、膝や腰などの関節への負担が減少し、長時間歩いても疲れにくい歩き方が実現できます。

この練習法により、歩行時のバランスを高め、日常生活での歩行がより快適で健康的になることを期待できます。適切に重心移動がコントロールできるようにぜひ練習してみてください。

まとめ:正しい歩き方で喜び溢れる人生を!

歩き続ける喜び溢れる人生を
歩くことは、私たちの生活において単なる移動手段以上の重要な役割を果たします。

正しい歩き方は、膝や腰への負担が減り、健康が長期的に維持されます。また、血流と共に体を活性化させ、日常生活に活力をもたらします。

特にご高齢の方にとっては、歩くことへの自信が、友達や家族との時間をもっと素敵なものにしてくれるんです。自分の足で好きなところへ行き、大切な人に会える。それって素晴らしいことですよね。

この記事でご紹介した運動やコツを、日々の生活に取り入れてみてください。そうすれば、あなたの歩き方は確実によくなって、もっと健康で充実した毎日が送れるようになります。自分らしい豊かな人生を歩むために、一緒に歩き方を見直しましょうね。

そして、もし歩くことに何か困ったことがあれば、私たち「BEST WALK」にいつでもご相談ください。あなたの歩く力を全力でサポートします。
橋本 和幸(わこう)

この記事を書いた人

橋本 和幸(わこう) わこう

Best Walk 出張パーソナルトレーニング
代表 橋本 和幸(わこう)

【資格】:NSCA-CPT,コンディショニングインストラクター,日本介護予防指導士,栄養管理アドバイザー,メンタルトレーナーなど。

【想い】:「今も未来もキレイに自由に歩き続けて欲しい」という想いで開業。
50代から80代の方、1500名以上への指導実績。

「深い呼吸」「美しい姿勢」「強く健康な関節」を軸に展開するトレーニングで、姿勢と関節、歩行の問題を解決に導きます。